アルファ―不詳。
鎖金帝国に位置し、現存する記録を見る限り如何なる季節、時間帯に於いても雨が降り続けている区域。窪地に雨が溜まり海の様になっている事から『雨海』と呼ばれるようになった。かつては『雨の森』と呼ばれた地。
内部は木が生い茂り常に薄暗く、その上雨により立ち込めた霧が足元を覆い隠す。嗅覚にも悪影響を及ぼすため、地形が安定している一方で行動には慎重さが求められる場所。
歪な形状や発光性を有したものなど、異様な植物が蔓延っている。また、雨はいつも垂直に降る。
帝国によって■年前に大規模な調査が行われており、その際雨海域の直上に浮かぶ巨大な魔法陣が確認されている。木々で隠れ地上からは視認できないが、雨もその陣から降り注いでいるもの。
だが何を目的として誰が設置したのかなどは解っておらず、雨が降り続く理由は"依然不明”とされている。
解析が叶わなかったのは魔法陣が永久機関と言える質と防御性を持っていたためであり、現在の魔法学では容易に再現できないという。
雨海域には常に強い魔力が満ちているが、これも魔法陣の影響であると判断された。
雨海域自体は立入禁止区域ではないが、上記のような理由から注意を促す看板が雨を囲むよう一定の間隔で設置されている。その特異性は勿論、雨を避けるという単純な理由から侵入を避ける者が大半。
だが好奇心旺盛な者や旅狼、学術研究都市_アニマの研究者など雨海域に興味を抱き足を運ぶ者は多い。また、帝国災害救援組織/士紋討伐組により定期的に調査が行われている。
立ち入れば当然ずぶ濡れになるが、雨を抜けた途端、体表に付着した雨水が宙に浮かび上がり雨海域へと戻っていく習性がある。雨水を瓶に閉じ込めてもそれを防止する術にはならないが、飲んだ雨水に関しては身体に悪影響はないと解っている。
雨水が雨海へ戻って行った際、即座に身体は乾くが、強い雨海の匂いはしばらく残る。
名前
台詞
名前
台詞